・・・ここは何処だろう・・・
気付くとそこは見た事もない場所だった・・。
「どこ・・・・・・なの?」
紗夜はそう叫んだが、答えが返ってくるはずもなく仕方なく歩くことにした。
そこは何層もの岩によって作られた天井をもち、壁は見た事も無いかたまりで出来ていた。
しばらく歩くと湖に出た。しかし、そこは湖というより大きな水たまりのようだった。
そっと水をすくってみると、中に何か金属の粉のようなものが光っていた。
だが、水の中の金属はしだいに形を変えやがて頭蓋骨を映し出した。
「なに・・・これ」
紗夜はとてつもない恐怖を感じた。今までに経験したことのない恐怖を・・・。
「ここはいや・・・助けて誰か助け・・・!?」
紗夜がそこまで叫んだ時急に声が出なくなった。
「・・・・!?」
紗夜は恐怖で混乱していた。無我夢中で走り出口を探した。
だがそんなものはなく、ただただ体力だけが減っていった。
「いやいやいや・・助けて助けて助けて」心の中で何度も叫んだ。
そのとき紗夜は急に眠気に襲われた。
もうろうとする意識の中で紗夜は一つの人影をみた。
そして紗夜はそのまま眠ってしまった。
「・・・・・よ・・・あよ・・さよ・・紗夜!!」
誰かの呼ぶ声・・。紗夜はハッと目を覚ました。
「・・・!?」
「大丈夫?紗夜?」呼んだのは友達の朱海だった。
「よかった。あなた3時間もねてたのよ。」という朱海の言葉に、
「夢・・・だったのかな・・・?」とほっとした声で言う紗夜。
すると、「いいえ。あなたが見ていたのは現実とも夢ともかけ離れた世界・・・・。」朱海が言った。
「え・・・・?どう・・して知ってるの?」
驚く紗夜。
「まだ終わっていないから。」という朱海。「ここもあそこの一部。・・あなたの可能性の一部・・・。」
「なにいってんの?朱海?」
「ここは夢であって現実でもあるところ。どちらよりも劣っているあなたの望む3つ目の世界。」
あの恐怖がまた頭をよぎる・・。
「聞きたくない!!元のところに返して!!」無我夢中で叫ぶ紗夜。
「夢とは、現実の次に現実になる可能性のあったもの・・。」そういうと朱海の表情が険しくなった。そして、
「だから、夢が現実になることも十分に可能性のあることなのよ。」、と付け足した。
「元のところには帰れないの?」半泣きで問う紗夜。
「この世界で恐怖を体験して元の世界を1番に望む世界にしないと帰れないわ。」
「恐怖を体験する・・・?」混乱気味の紗夜に、「今はこの世界があなたの一番望む世界になっている。だからあなたは今この世界の住人なの。」朱海は平然とした顔でこういった。
「そんな・・・・。」迷う紗夜の心。「無理して恐怖を味わうことはないのよ。この世界の住人になる事を認めれば。」続ける朱海。
「いや!!家族や友達のいる世界に帰りたい!!」
叫ぶ紗夜。「ならば恐怖に打ち勝つというのね?」と問いかける朱海。
「う、うん!み、皆のところへ帰れるならき、恐怖でも何でもうう、打ち勝ってやるわよ!」震えながらも決意をかためる紗夜。
「では三日後に最初の恐怖が訪れるわ。死なないようにね。」
こうして、物語の軸がまわり始めた。