〜Dream World〜



〜第1章〜

・・・ここは何処だろう・・・
気付くとそこは見た事もない場所だった・・。
「どこ・・・・・・なの?」
紗夜はそう叫んだが、答えが返ってくるはずもなく仕方なく歩くことにした。
そこは何層もの岩によって作られた天井をもち、壁は見た事も無いかたまりで出来ていた。
しばらく歩くと湖に出た。しかし、そこは湖というより大きな水たまりのようだった。
そっと水をすくってみると、中に何か金属の粉のようなものが光っていた。
だが、水の中の金属はしだいに形を変えやがて頭蓋骨を映し出した。
「なに・・・これ」
紗夜はとてつもない恐怖を感じた。今までに経験したことのない恐怖を・・・。
「ここはいや・・・助けて誰か助け・・・!?」
紗夜がそこまで叫んだ時急に声が出なくなった。
「・・・・!?」
紗夜は恐怖で混乱していた。無我夢中で走り出口を探した。
だがそんなものはなく、ただただ体力だけが減っていった。
「いやいやいや・・助けて助けて助けて」心の中で何度も叫んだ。
そのとき紗夜は急に眠気に襲われた。
もうろうとする意識の中で紗夜は一つの人影をみた。
そして紗夜はそのまま眠ってしまった。
「・・・・・よ・・・あよ・・さよ・・紗夜!!」
誰かの呼ぶ声・・。紗夜はハッと目を覚ました。
「・・・!?」
「大丈夫?紗夜?」呼んだのは友達の朱海だった。
「よかった。あなた3時間もねてたのよ。」という朱海の言葉に、
「夢・・・だったのかな・・・?」とほっとした声で言う紗夜。
すると、「いいえ。あなたが見ていたのは現実とも夢ともかけ離れた世界・・・・。」朱海が言った。
「え・・・・?どう・・して知ってるの?」
驚く紗夜。
「まだ終わっていないから。」という朱海。「ここもあそこの一部。・・あなたの可能性の一部・・・。」
「なにいってんの?朱海?」
「ここは夢であって現実でもあるところ。どちらよりも劣っているあなたの望む3つ目の世界。」
あの恐怖がまた頭をよぎる・・。
「聞きたくない!!元のところに返して!!」無我夢中で叫ぶ紗夜。
「夢とは、現実の次に現実になる可能性のあったもの・・。」そういうと朱海の表情が険しくなった。そして、
「だから、夢が現実になることも十分に可能性のあることなのよ。」、と付け足した。
「元のところには帰れないの?」半泣きで問う紗夜。
「この世界で恐怖を体験して元の世界を1番に望む世界にしないと帰れないわ。」
「恐怖を体験する・・・?」混乱気味の紗夜に、「今はこの世界があなたの一番望む世界になっている。だからあなたは今この世界の住人なの。」朱海は平然とした顔でこういった。
「そんな・・・・。」迷う紗夜の心。「無理して恐怖を味わうことはないのよ。この世界の住人になる事を認めれば。」続ける朱海。
「いや!!家族や友達のいる世界に帰りたい!!」
叫ぶ紗夜。「ならば恐怖に打ち勝つというのね?」と問いかける朱海。
「う、うん!み、皆のところへ帰れるならき、恐怖でも何でもうう、打ち勝ってやるわよ!」震えながらも決意をかためる紗夜。
「では三日後に最初の恐怖が訪れるわ。死なないようにね。」
こうして、物語の軸がまわり始めた。

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