第1章

死地
〜始まりの序曲〜


私、水瀬玲は友人二人とともにある島に向かっていた。
友人二人の内の一人である井沢芙衣が親戚主催のパーティーに私たちを誘ってくれたのだ。
その島は彼の親戚以外に住人は無く、どうやら彼らの別荘のようだ。
こういう小島ではなにかしら事件が起こるものである。
私はパーティーよりもそっちに興味をそそられたのだ。
私、水瀬玲はある県立高校に通う高校2年生だ。
何分ミステリー、つまり突発的な出来事には目が無く、今までに読んだミステリー小説は覚えているだけでも100冊は超える。
まぁ起こることの方が低い確率ではあるのだが、私はなにかおこるのを心の奥でおおいに期待していた。
それは二人の友人も同じで彼らも異常にはしゃいでいる。実は誘ってくれたのも私たちがミステリー好きなのを知っていたからである。
それにしても矢嶋のテンションは3人の中でも異常に高い。なぜだろう。あそこまではしゃいでいると少し近よりがたい。
「あんたさっきからうるさいわよ。」と矢嶋のテンションを叩き潰すような発言したのは一人だけやけに暗い井沢だった。
「いいじゃん。これから楽しい事が始まるかもしんないとのテンションあげなきゃもったいないじゃん。」と相変わらず高テンションの矢嶋。
「私、実を言うとあの家嫌いなのよ。ほんとはいきたくなかったのに・・・。」と言う井沢の言葉に私は「だったら誘わないでよ・・。」と心の中でつぶやいた。
そしてまた黙り込む井沢。そこまであの家を嫌う理由なんなのだろう。
それにしても「早く着かないかなぁ。」などという矢嶋の能天気な性格はどうにかならないのか・・。そもそも井沢を気遣おうなどとは思わないのか・・。
気絶させて黙らせようかと思ったが、道具がなく諦めた。
っとそうこうしている内に島に到着した。
私の予想通り周りは森に囲まれており、自然に恵まれている・・っというか自然しかないという状態だ。
いかにも事件が起こりそうな島だった。ここで2泊3日も過ごせると思うと、段々テンションもあがってくる。
船を見送り私たちは別荘へと向かった。・・・物語がとうとう動き始めた。













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